
出典:40010試作型『プロトタイプロ●ータ』
作品情報
| タイトル | プロトタイプロ●ータ |
| 著者 | 40010試作型 |
| 出版社 | 茜新社 |
| 配信開始 | 2021年 |
| ページ数 | 184ページ |
収録作品
| 1作目 | 放課後はみんなで |
| 2作目 | 姉弟っていいな |
| 3作目 | 父娘っていいな |
| 4作目 | 僕の隣の相馬さん |
| 5作目 | 僕の隣の相馬さん2 |
| 6作目 | 僕の隣の相馬さん3~俺のとなりの寺田凛~ |
| 7作目 | 小学生っていいな |
レビュー
作者は40010試作型先生。快楽天やLOで活躍している作家さん。
早熟なビッチロ●がおじさんを性的に揶揄って誘惑する作品を良く描いているイメージ。
本作に収録される7作全てに通底するテーマ、それは覗き見である。
周りにバレることのないように、こっそりHなことをするロ●。
そんなロ●をばれないように覗き見て、興奮する主人公。
主人公からの性的な視線を感じて、さらに興奮するロ●。
こんなシチュエーションが幾度と繰り返される。
事程左様に、本作は他者から性的なまなざしというものをフェティッシュに描き抜いた作品といえる。
覗き見という行為のフェティッシュにこだわる作品といえば、ヒッチコックの『裏窓』が真っ先に思い浮かぶが、
本作はロ●側の主人公からの「まなざし」に興奮する、すなわち、まなざしをまなざすという要素がさらに加わることで、
欲望=まなざしの導線がより一層複雑になっている。
そういった意味で、本作はヒッチコックを超えた傑作なのだ。
そもそも、まなざし、というのはとても哲学的なテーマである。
まなざしで主体と他者の関係を描いたサルトルやレヴィナス。
まなざしでヒトの欲望を分析したラカン。
まなざしで権力の作用を明かにしたフーコー(パノプティコン)。
etc…。
エロ漫画という枠組みの中で、まなざしという哲学的なテーマを徹底してフェティッシュに描き切ることで、
複雑に倒錯した『視線の芸術』にまで昇華された本作は、まごうことなき傑作である。
当サイト初の保管庫行き。